現代の医療の問題点を総力特集:
「頼れる病院&医師」
普段はビジネスについての特集が多い「週刊ダイヤモンド誌」ですが
今回の臨時増刊「 頼れる病院&医師」 が非常に素晴らしい内容になっています。
病院出入り業者時代に経験した「病院ごとの差」
患者として病院に行くときも多少は感じていたのですが、さすがに病気のときはシンドイので、やはり近所の行きやすい
病院に足が向いてしまいます。
しかし、仕事でいろいろな病院に行っていたときには、
もちろん
・医師や看護師など、スタッフの皆さんは、「患者さんのために」
と日夜努力を惜しみません。
・病気は概ね治してもらえるし、治療費も診療報酬や保険などで
決められているので、治療費や薬代はどこに行ってもそんなに差は無い。
しかし、病院全体を見ると
・受付・診察・検査・処方箋・次回予約・会計まで含めて、
スムーズに(少ない待ち時間・少ない移動で)診察できるようになっているか。
・待合室や病棟(入院)などが清潔で快適か
などの点では、だいぶ差がありました。
健康なときでも気になるくらいですから、病気の時にはなおさらでしょう。
また、
・難病指定を受けるような病名判定が難しく、治療法も確立していない病状の診察
・脳や心臓(循環器)の検査・手術など、設備や医師の経験・技量が問われるもの
に関しては設備や臨床件数などから、病院ごとの得意・不得意というのも出てきます。
もちろん、医療関係者は定期的に学会や学会誌で最新の情報を共有をしてはいますが、
実際の症状は一人一人異ないますし、病名の種類も多いので、全部を網羅することは
非常に困難です。
現代医療現場の問題点
数え上げればきりが無いのですが、やはり、・経営難(人材不足による給与高騰・情報化のための設備や、高度な検査設備のための投資額が高騰)
・人材不足->過重・長時間労働->辞める->さらに人材不足 の悪循環
の2点が最大の問題ですね。
特に人材不足では医師・看護師はもちろんのこと、
・病院内勤務の薬剤師が不足(最近は処方箋以外の業務が増えてきている)
・医療ソーシャルワーカー(心理療法士・理学療法士・言語聴覚士など)は
必要人数に対して2-3割しか供給できておらず、治療後のリハビリなどが
すすまず、退院・社会復帰を遅らせている
などがピックアップされていました。
詳しくは本誌をご覧ください。